パチンコ業界で大きな問題がある、ということが、プレイヤーのみならず業界外にも認識されつつあるようだ。
きっかけは以下のエントリーあたりからではないだろうか。
ありがとうございます!小柳課長!です
パチンコ業界でもの凄い不正が判明した、という話
風営法はパチンコメーカーに殺された
もちろん、業界内部で携わっている方々ではないので、詳細な事情について、正確とは言い切れない。
そこで、代表的な業界団体ではどの程度情報発信しているのか調べてみた。
まずはパチンコメーカーの団体、日工組。
日本遊技機工業組合
ホームからは直接的な情報は一切掲示やリンクがされていない。
しかし、日刊ゲンダイに月一程度掲載している日工組通信のアーカイブがある。
日工組通信
第7回「この秋、パチンコは変わる!!」
第11回「11月からパチンコが変わる」
なるほど、変わるそうです。問題についてはよくわかりませんが。
なお余談だが。
第4回「不正遊技機は許さない」
いまとなっては趣深い記事である。
さてお次はホール団体最大の全日遊連。
全日本遊技事業協同組合連合会
最新情報やお知らせから、次のリンクがある。
「「高射幸性遊技機の取り扱いについての合意書」を締結」
なるほど、合意があったと。内容はどういうものなのだろうか。
次は唯一の業界横断的組織を謳う日遊協。
一般社団法人日本遊技関連事業協会
やはりホームやお知らせ一覧をみても、直接的な情報は一切掲示やリンクがされていない。
そして経営者団体の同友会。
一般社団法人日本遊技産業経営者同友会
webGreenBeltの更新情報が貼ってあるので、多少なりとも情報は流れてくるが、オフィシャルな情報の掲示はないようだ。
それから、政策や研究といった文字が躍る余暇進。
一般社団法人余暇環境整備推進協議会
直接的な言及はなさそうだが、猛プッシュのエントリを見てみよう。
秋季セミナーを開催しました。
高射幸性遊技機の取り扱いには触れられているが、それが何なのかはわからない。
更に、香港上場で話題となったダイナムはじめ、相対的に規模の大きいホールの団体PCSA。
一般社団法人パチンコチェーンストア協会
ホームにPCSA声明が貼ってある。遊技くぎ問題と高射幸性遊技機の取り扱い、両方に触れているようだが、詳細はわからない。
お察しの通りそろそろムダだなあと思いつつ、各団体の連絡協議会から始まった21世紀会。
パチンコ・パチスロ産業21世紀会
ホームしかり、様々な活動・取組みを見てもしかり。
だが、ここからリンクされている健全化推進機構。
一般社団法人遊技産業健全化推進機構
ここは立ち入り調査をしているだけあって、結構情報がある。重要(05/13改正)】遊技機性能調査の実施について (お知らせ~誓約書を提出されたホール経営者の皆様へ~)に、試打の上、データを取ると記載されている。また、月刊誌機構ニュースも公開されていて、調査結果等の情報が載っている。主に関係のある内容は下記のあたりだろうか。
6月号射幸性に頼った営業の終焉
7月号遊技機性能調査を開始・機構の窓から「ホール経営者の皆さんへ」
9月号遊技機性能調査の結果6~7月分
10月号遊技機性能調査の結果6~8月分
12月号機構の窓から特別版「業界の10大ニュース」
ちなみにゴト師等、業界に係る犯罪を扱った小説『銀世界の裏』が連載されていて、8月号は釘調整をテーマに扱うなど中々シビれる内容である。
というわけで、網羅はできなくても主な業界団体に関するサイトに目を通してみたが。健全化推進機構でそれなりに情報に触れることができるとはいえ、まとまった情報やリアルタイムのネタはつかみづらいと言わざるを得ない。一時期、業界関係者からはデマや憶測に対する不満が散見されたが、業界側がしっかりとした情報発信をしない(あるいはできない)状況では、ないものねだりのようにも見える。もちろん、一番悪いのはデマを飛ばすほうではあるが、このままでは抑制は難しいだろう。
で、正直これでは情報が不足しているのだが、もっと詳細を知りたいという方は、いわゆる業界誌のサイトを見てみるといい。
GreenBelt
遊技日本
遊技通信
娯楽産業
特設ページ等にまとまっていないので大変だが、相応の情報は得られると思う。
というわけで、誰か一般向けのプレーンなまとめエントリでも作ってください(丸投げ)。
追記:全国紙でこの問題が報道され始め、ここに迷い込んできた方へ。多少なりとも正確に問題を把握したい場合は、このエントリをお勧めしておきます。
「パチンコ釘問題」を世界で最も判り易く説明してみる
追記:動画の方がよい方はこちらをどうぞ。
ホウドウキョク 真夜中のニャーゴ 山本一郎「パチンコ業界とギャンブル」
追記:6団体の共同声明がPCSAに掲載されました。
「ぱちんこ遊技機の撤去回収等に関する声明」
2015年12月13日日曜日
2015年11月17日火曜日
【ネタバレ】鮎川まどかだった最上槙、檜山ひかるになれなかった水上葵 - OPEN SESAME
これは単なる主観の話。感想。批評や批判でもない。
マンガ図書館Zで『OPEN SESAME』を読んだ。 自分が読んだ中で一番近いタイプの漫画は『きまぐれオレンジ☆ロード』だったのだろうか、ずっとメインのキャラクターを対比していた気がする。
で、タイトルにも書いたとおり、最初から最後まで最上槙と鮎川まどかはダブっていた。同じくらい魅力的なヒロインだった。また、主人公の壇上大和も、春日恭介と違って超能力はないものの、ボクシングで地域トップクラスの実力があり、見劣りしないだけのパワーを持っていた。
しかし、恭介をまどかと取り合うことになる、檜山ひかるは『OPEN SESAME』にはいない。いや、幼なじみで元から好意を持っている水上葵というキャラクターはいる。いるのだが、彼女は檜山ひかるにはなれなかった。
もちろん、大和が東京に出て葵が地元に残るという筋書きの上では、彼女がレギュラーになれないのも無理はない。当然、恋愛でも不利なのは当たり前、フェードアウトしていくのはむしろ自然ではある。が、物語でしかもジュブナイルであるならば、せめてきちんとした形で決着を付けさせてあげられなかったかなあ、とかわいそうになったりする。
というお話。おしまい。
しかし、『OPEN SESAME』を読んで『きまぐれオレンジ☆ロード』に思いを馳せる2015年。 技術の進歩によって自分は過去に誘われていくんだなあ、と独り感慨にふけるのである。
マンガ図書館Zで『OPEN SESAME』を読んだ。 自分が読んだ中で一番近いタイプの漫画は『きまぐれオレンジ☆ロード』だったのだろうか、ずっとメインのキャラクターを対比していた気がする。
で、タイトルにも書いたとおり、最初から最後まで最上槙と鮎川まどかはダブっていた。同じくらい魅力的なヒロインだった。また、主人公の壇上大和も、春日恭介と違って超能力はないものの、ボクシングで地域トップクラスの実力があり、見劣りしないだけのパワーを持っていた。
しかし、恭介をまどかと取り合うことになる、檜山ひかるは『OPEN SESAME』にはいない。いや、幼なじみで元から好意を持っている水上葵というキャラクターはいる。いるのだが、彼女は檜山ひかるにはなれなかった。
もちろん、大和が東京に出て葵が地元に残るという筋書きの上では、彼女がレギュラーになれないのも無理はない。当然、恋愛でも不利なのは当たり前、フェードアウトしていくのはむしろ自然ではある。が、物語でしかもジュブナイルであるならば、せめてきちんとした形で決着を付けさせてあげられなかったかなあ、とかわいそうになったりする。
というお話。おしまい。
しかし、『OPEN SESAME』を読んで『きまぐれオレンジ☆ロード』に思いを馳せる2015年。 技術の進歩によって自分は過去に誘われていくんだなあ、と独り感慨にふけるのである。
2015年11月11日水曜日
Rumor
私が住んでいた隣の町に、学校が一つあった。生徒はヤンチャなタイプがメインで、多少はいるであろう大人しい子も雰囲気に引き摺られてか、学校全体がお祭り騒ぎになることも少なくなかった。しかし、ここ最近は時々キレたヤツがポツポツ暴れるくらいで、基本的には以前ほどやかましいこともなくなったようだ。
年相応、というにはちょっと憚られるくらい元気な学校の生徒達だが、彼らについてはちょっとした都市伝説があった。
あそこの生徒は全員双子である、という。
こんな怪談めいた話が広まるには相応の理由があった。というのは、彼らが集まる受験の際、合格する子は皆生真面目で、虫も殺さぬような感じだ、というのだ。(その一方で、不合格になる子は一様に暴走し手が付けられないとも聞いているが。)
いくらなんでも、試験日の雰囲気と普段の学校生活における態度が違いすぎる。そんなわけで、一卵性双生児のうちのもう一人が、入学者の代わりに試験を受けている、という話がどこからともなく湧いてきたようだ。
しかしまあ、全員が全員双子で、皆が皆替え玉受験なんてことはあるのだろうか?当然、学校の先生たちはそれが真実であろうとなかろうと、知っていようといまいと、おそらく一笑に付すに違いない。実際私がそこに勤める知人に、興味本位で話を聞きいたときは、けんもほろろに突き放された。
ところが、だ。たまたま、長年いらっしゃる用務員の方から伺ったと言う人の話では、どうも受験のときと入学のときで顔が違うような気がするということだった。パッと見でそっくりの双子でも、一緒にすごしているとやはり違いが見えてくる。全員からその小さな違和感をぶつけられれば、そういう気がしてもおかしくはないだろう。
また、別の方が目にしたらしいのだが、ある親御さんは、生徒の遺影(?)を持っているということだった。はっきりと見たわけではないと言いながらも、やはり用務員の方同様、今通っている生徒とはちょっと違っていたような気がするとの話であった。これが受験した双子の片割れのものであるならば、話にも筋が通ってくる。余りに突飛で、強引な感じもするのだが。しかし似たような話を一人二人でなく、五人十人から聞いたとなれば、俄然真実味を帯びてくる。
しかも、この奇妙な話が有名になりすぎたせいか、学校が名うての調査員を雇い、実態の究明に乗り出したという。こうなってくるともはや冗談ではすまされない。それも実は、学校側が事実を把握した上での裏付けではないかと思わざるを得ない。というのも、この学校は近々、卒業を待たずして全員を退学処分にすると小耳に挟んだからだ。
どうにも気味の悪い噂が消えない学校を閉鎖してしまうためなのか、あるいは少々やり過ぎだと揶揄されようともドラスティックに改革して学校を建て直すためなのか。そこまではまだ、私には伝わってこないのだが。
※このエントリはフィクションです。
年相応、というにはちょっと憚られるくらい元気な学校の生徒達だが、彼らについてはちょっとした都市伝説があった。
あそこの生徒は全員双子である、という。
こんな怪談めいた話が広まるには相応の理由があった。というのは、彼らが集まる受験の際、合格する子は皆生真面目で、虫も殺さぬような感じだ、というのだ。(その一方で、不合格になる子は一様に暴走し手が付けられないとも聞いているが。)
いくらなんでも、試験日の雰囲気と普段の学校生活における態度が違いすぎる。そんなわけで、一卵性双生児のうちのもう一人が、入学者の代わりに試験を受けている、という話がどこからともなく湧いてきたようだ。
しかしまあ、全員が全員双子で、皆が皆替え玉受験なんてことはあるのだろうか?当然、学校の先生たちはそれが真実であろうとなかろうと、知っていようといまいと、おそらく一笑に付すに違いない。実際私がそこに勤める知人に、興味本位で話を聞きいたときは、けんもほろろに突き放された。
ところが、だ。たまたま、長年いらっしゃる用務員の方から伺ったと言う人の話では、どうも受験のときと入学のときで顔が違うような気がするということだった。パッと見でそっくりの双子でも、一緒にすごしているとやはり違いが見えてくる。全員からその小さな違和感をぶつけられれば、そういう気がしてもおかしくはないだろう。
また、別の方が目にしたらしいのだが、ある親御さんは、生徒の遺影(?)を持っているということだった。はっきりと見たわけではないと言いながらも、やはり用務員の方同様、今通っている生徒とはちょっと違っていたような気がするとの話であった。これが受験した双子の片割れのものであるならば、話にも筋が通ってくる。余りに突飛で、強引な感じもするのだが。しかし似たような話を一人二人でなく、五人十人から聞いたとなれば、俄然真実味を帯びてくる。
しかも、この奇妙な話が有名になりすぎたせいか、学校が名うての調査員を雇い、実態の究明に乗り出したという。こうなってくるともはや冗談ではすまされない。それも実は、学校側が事実を把握した上での裏付けではないかと思わざるを得ない。というのも、この学校は近々、卒業を待たずして全員を退学処分にすると小耳に挟んだからだ。
どうにも気味の悪い噂が消えない学校を閉鎖してしまうためなのか、あるいは少々やり過ぎだと揶揄されようともドラスティックに改革して学校を建て直すためなのか。そこまではまだ、私には伝わってこないのだが。
※このエントリはフィクションです。
2015年8月31日月曜日
読書2015年7月まとめ
2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3098ページ
ナイス数:2ナイス
銀と金 新装版(1) (アクションコミックス)
読了日:7月21日 著者:福本伸行
風夏(1) (講談社コミックス)
読了日:7月20日 著者:瀬尾公治
ワシズ -閻魔の闘牌- (1) (近代麻雀コミックス)
読了日:7月20日 著者:原恵一郎
書生葛木信二郎の日常 3―黒髭荘奇譚 (サンデーGXコミックス)
読了日:7月20日 著者:倉田三ノ路
書生葛木信二郎の日常 2―黒髭荘奇譚 (サンデーGXコミックス)
読了日:7月20日 著者:倉田三ノ路
書生葛木信二郎の日常 1 (サンデーGXコミックス)
読了日:7月20日 著者:倉田三ノ路
Helck 1 (裏少年サンデーコミックス)の感想
相応に重い話をギャグで中和している。続きが知りたくなる。
読了日:7月20日 著者:七尾ナナキ
HERO -逆境の闘牌- (1) (近代麻雀コミックス)
読了日:7月20日 著者:前田治郎
彼女の鍵を開ける方法 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)の感想
えろ成分強めでおもらしありだが、ベースは割りと王道ラブコメのような?個人的にはラブひなが思い出された。
読了日:7月20日 著者:中田ゆみ
EXーVITA 01 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:7月20日 著者:古味慎也
ニンジャスレイヤー (5) ~ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ~ (カドカワコミックス・エース)の感想
ナンシー=サン性的ヤッター!
読了日:7月20日 著者:
がんぼ ナニワ悪道編(3) (イブニングKC)
読了日:7月12日 著者:東風孝広
今、見直すHTML (ネット時代の、これから始めるプログラミング(NextPublishing))の感想
いまだcenterとかbとかboder=とか使ってしまう私やあなたへ。3.2からほとんど知識がアップデートされず、「CMSなら何とか使えるんだよねー」という方が学びなおすには良い内容。ボリュームや価格から充分ではないのはお察しの通りだが、わかりにくい部分をバッサリ削ぎ落としてあり、とっつきやすい。
読了日:7月8日 著者:林拓也
事件屋稼業 1 (1)
読了日:7月7日 著者:谷口ジロー
国家試験受験のためのよくわかる憲法の感想
判例集を片手に。憲法も解釈の変遷はあるものの、基本的に改正はないので多少古い本でも普通に学ぶ上では問題ない。安価な古本でこの手の初心者向受験テキストを教養として学ぶのはお勧めできる。
読了日:7月7日 著者:中谷彰吾
読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3098ページ
ナイス数:2ナイス
銀と金 新装版(1) (アクションコミックス)
読了日:7月21日 著者:福本伸行
風夏(1) (講談社コミックス)
読了日:7月20日 著者:瀬尾公治
ワシズ -閻魔の闘牌- (1) (近代麻雀コミックス)
読了日:7月20日 著者:原恵一郎
書生葛木信二郎の日常 3―黒髭荘奇譚 (サンデーGXコミックス)
読了日:7月20日 著者:倉田三ノ路
書生葛木信二郎の日常 2―黒髭荘奇譚 (サンデーGXコミックス)
読了日:7月20日 著者:倉田三ノ路
書生葛木信二郎の日常 1 (サンデーGXコミックス)
読了日:7月20日 著者:倉田三ノ路
Helck 1 (裏少年サンデーコミックス)の感想
相応に重い話をギャグで中和している。続きが知りたくなる。
読了日:7月20日 著者:七尾ナナキ
HERO -逆境の闘牌- (1) (近代麻雀コミックス)
読了日:7月20日 著者:前田治郎
彼女の鍵を開ける方法 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)の感想
えろ成分強めでおもらしありだが、ベースは割りと王道ラブコメのような?個人的にはラブひなが思い出された。
読了日:7月20日 著者:中田ゆみ
EXーVITA 01 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:7月20日 著者:古味慎也
ニンジャスレイヤー (5) ~ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ~ (カドカワコミックス・エース)の感想
ナンシー=サン性的ヤッター!
読了日:7月20日 著者:
がんぼ ナニワ悪道編(3) (イブニングKC)
読了日:7月12日 著者:東風孝広
今、見直すHTML (ネット時代の、これから始めるプログラミング(NextPublishing))の感想
いまだcenterとかbとかboder=とか使ってしまう私やあなたへ。3.2からほとんど知識がアップデートされず、「CMSなら何とか使えるんだよねー」という方が学びなおすには良い内容。ボリュームや価格から充分ではないのはお察しの通りだが、わかりにくい部分をバッサリ削ぎ落としてあり、とっつきやすい。
読了日:7月8日 著者:林拓也
事件屋稼業 1 (1)
読了日:7月7日 著者:谷口ジロー
国家試験受験のためのよくわかる憲法の感想
判例集を片手に。憲法も解釈の変遷はあるものの、基本的に改正はないので多少古い本でも普通に学ぶ上では問題ない。安価な古本でこの手の初心者向受験テキストを教養として学ぶのはお勧めできる。
読了日:7月7日 著者:中谷彰吾
読書メーター
2015年8月3日月曜日
BLACK LAGOONと遊技者
『ブラックラグーン』という作品がある。
悪党の集う架空の町ロアナプラを舞台に繰り広げられる、暴力の物語。
原作は広江礼威氏が描く漫画であり、アニメでは基本的な流れを踏襲しつつ若干湿り気を帯びた物語が展開されている。
また、虚淵玄氏の手によってノベライズもされていた。
パチンコはタイヨーエレック、パチスロはスパイキーによって、両方とも二つ製作されている。
ここに、あるブログのエントリを引用する。
BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail : 希望を掴めなかった者が希望を見出すまで。
この記述を目にしたとき、「ああ、彼らと我々遊技者は一緒だな」と思った。彼らは銃を撃って命をやり取りし、我々はパチやスロを打って命金のやり取りをしている。そこにどれほどの差があるだろうか。況して、向こうは物語、こちらはたとえ金額が小さかろうとも現実、だ。明日の糧を得るための専業も、学費や家賃を使い込む親不孝の学生も、小遣いで1パチを五千円だけ嗜む年配の方々も、多少の違いこそあれホールへ打ち手として行く人間であれば皆そうなのだ。
昔からよく、「バクチは死の疑似体験」などと言われてきた。大敗を喫して懲りるくらいならかわいいもので、勝っていようが負けていようがいずれにせよ続けているような連中は皆「成長を止めた子供のような大人」ということだ。少なくとも、ホールで席について遊技をしている間は。それは周りからすれば節度をもって楽しんでいるように見える綺麗に遊んでいる方であっても、だ。
これが止まるのは、死が擬似ではなく、真に訪れた時だけなのかもしれない。
悪党の集う架空の町ロアナプラを舞台に繰り広げられる、暴力の物語。
原作は広江礼威氏が描く漫画であり、アニメでは基本的な流れを踏襲しつつ若干湿り気を帯びた物語が展開されている。
また、虚淵玄氏の手によってノベライズもされていた。
パチンコはタイヨーエレック、パチスロはスパイキーによって、両方とも二つ製作されている。
ここに、あるブログのエントリを引用する。
しかし、『BLACK LAGOON』の登場人物たちはほとんど一様に幼稚です。ビジネスの世界で「経営の神様」と称されるピッタ―・ドラッガーが「自分が何によって他人に知られたいか」を自問することで、目標や生きがいが自分の腹に落ち、それが人としての成長をもたらすとしましたが、主人公のロックをはじめとする登場人物たちはそれらを持ち合わせていません。目標も生きがいもなく、非常に刹那的なスタイルで日々を過ごします。 これは考えてみると当たり前のことで、明日銃で撃ち殺されるかもしれない人間に対して、10年後の自分を見据えて計画をたてろ、と言っても無茶でしょう。今日を楽しく生きることが全てであって、そこには人としての成長余地なぞありません。
このことから、『BLACK LAGOON』は短期的かつ短絡的思考の罠にハマって「成長を止めた子供のような大人」たちの話であるといえます。そこで起こる事件はことごとく、原因が放置され、結果の収拾だけが行われます。それが意味するところは、すなわち事件当事者の死亡です。
BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail : 希望を掴めなかった者が希望を見出すまで。
この記述を目にしたとき、「ああ、彼らと我々遊技者は一緒だな」と思った。彼らは銃を撃って命をやり取りし、我々はパチやスロを打って命金のやり取りをしている。そこにどれほどの差があるだろうか。況して、向こうは物語、こちらはたとえ金額が小さかろうとも現実、だ。明日の糧を得るための専業も、学費や家賃を使い込む親不孝の学生も、小遣いで1パチを五千円だけ嗜む年配の方々も、多少の違いこそあれホールへ打ち手として行く人間であれば皆そうなのだ。
昔からよく、「バクチは死の疑似体験」などと言われてきた。大敗を喫して懲りるくらいならかわいいもので、勝っていようが負けていようがいずれにせよ続けているような連中は皆「成長を止めた子供のような大人」ということだ。少なくとも、ホールで席について遊技をしている間は。それは周りからすれば節度をもって楽しんでいるように見える綺麗に遊んでいる方であっても、だ。
これが止まるのは、死が擬似ではなく、真に訪れた時だけなのかもしれない。
2015年7月7日火曜日
読書メーター2015年6月まとめ
2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4254ページ
ナイス数:4ナイス
探偵の流儀の感想
探偵モノ、というよりは探偵事務所モノといった感じ。自分は面白く読めた。
読了日:6月28日 著者:福田栄一
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめの感想
ベースとなる知識は多少なりとも見聞きしたことのあるものが多く、また思想的にはあまり合わない感じであったが、整理して体系化された話は非常に理解しやすい。表向き所得がない実質的な富裕層だけでなく、文字通り貧乏な人間でも身を守るために使えるノウハウは結構ちりばめられている。
読了日:6月26日 著者:橘玲
社長が会社を守る!!労働トラブル対策50の方法~就業規則・未払残業代・メンタルヘルス・解雇・退職・採用・問題社員の対応が分かる~
読了日:6月23日 著者:定政晃弘
終身旅行者PT 資産運用、ビジネス、居住国分散 ―― 国家の歩き方 徹底ガイド (現代の錬金術師シリーズ)の感想
自分は面白く読めた一方、すぐに内容が役立つことはなさそう。リタイア前後に思い出せたら少しは楽しく老後が過ごせるかもしれない。
読了日:6月16日 著者:木村昭二
ルサルカは還らない 5 ボルガの墓標 (SCオールマン)の感想
絶版マンガ図書館にて。現代IFもの。ツンドラ温暖化のため、旧ソ連が電磁波照射用の人工衛星を秘密裡に造り上げていたとしたら?ソ連の残党、中国や北朝鮮の要人、CIAとそれ以外の米国各省庁のエージェント、日本の諜報機関といった面々を中心に話が進む。
読了日:6月15日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 4 大魔天界より降り来て (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月15日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 3 In the downcast(地下気流に包まれて) (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月15日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 2 平壌の密使 (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月14日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 1 その名はルサルカ (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月14日 著者:御厨さと美
破道の門スペシャル 小樽港死闘編 (Gコミックス)
読了日:6月14日 著者:東元俊也
新宿セブン (1) (ニチブンコミックス)の感想
「カブキの不動」の流れを汲む、新宿を舞台にした質屋の話。
読了日:6月14日 著者:観月昴(作)奥道則(画)
おとなのIT法律事件簿 (Next Publishing)の感想
平易な語り口で、身近な事例を中心にわかりやすく解説されている。これだけでも興味深く読めるが、「元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術」と併せればより理解しやすい。しかしこの本はオンデマンドか電子書籍しかないらしく、思ったほど読まれていないようでもったいない気がする。
読了日:6月10日 著者:蒲俊郎
元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]の感想
ずっと法律・法学に苦手意識を持っていたが、少なくとも対峙することに抵抗はなくなった。非常に読みやすくわかりやすい。
読了日:6月8日 著者:吉田利宏
ドラッカーの黒字戦略の感想
何年ぶりかに、いわゆるビジネス書的なものを読んだ気がする。ドラッカーに興味はあったが、原典に近いものを読みたいと思うほどでもなかったのでちょうど良い感じだった。
読了日:6月8日 著者:藤屋伸二
駆け出し社会保険労務士さんのための実務の学校の感想
資格者ではないが、役に立ちそうな部分もあったので。しかし業務上のポイントや営業に関する内容が多く、やはり資格者で最低限の業務を経験していて且つ決定権のある方に向けたものと言えるだろう。
読了日:6月6日 著者:小岩広宣,下田直人,深石圭介,松山純子,安中繁,岩戸左紀,日比野大輔,三浦修
ニンジャスレイヤー (4) ~アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ~ (カドカワコミックス・エース)の感想
ヤクザ天狗=サン
読了日:6月1日 著者:
読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4254ページ
ナイス数:4ナイス
探偵の流儀の感想
探偵モノ、というよりは探偵事務所モノといった感じ。自分は面白く読めた。
読了日:6月28日 著者:福田栄一
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめの感想
ベースとなる知識は多少なりとも見聞きしたことのあるものが多く、また思想的にはあまり合わない感じであったが、整理して体系化された話は非常に理解しやすい。表向き所得がない実質的な富裕層だけでなく、文字通り貧乏な人間でも身を守るために使えるノウハウは結構ちりばめられている。
読了日:6月26日 著者:橘玲
社長が会社を守る!!労働トラブル対策50の方法~就業規則・未払残業代・メンタルヘルス・解雇・退職・採用・問題社員の対応が分かる~
読了日:6月23日 著者:定政晃弘
終身旅行者PT 資産運用、ビジネス、居住国分散 ―― 国家の歩き方 徹底ガイド (現代の錬金術師シリーズ)の感想
自分は面白く読めた一方、すぐに内容が役立つことはなさそう。リタイア前後に思い出せたら少しは楽しく老後が過ごせるかもしれない。
読了日:6月16日 著者:木村昭二
ルサルカは還らない 5 ボルガの墓標 (SCオールマン)の感想
絶版マンガ図書館にて。現代IFもの。ツンドラ温暖化のため、旧ソ連が電磁波照射用の人工衛星を秘密裡に造り上げていたとしたら?ソ連の残党、中国や北朝鮮の要人、CIAとそれ以外の米国各省庁のエージェント、日本の諜報機関といった面々を中心に話が進む。
読了日:6月15日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 4 大魔天界より降り来て (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月15日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 3 In the downcast(地下気流に包まれて) (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月15日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 2 平壌の密使 (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月14日 著者:御厨さと美
ルサルカは還らない 1 その名はルサルカ (SCオールマン)の感想
@絶版マンガ図書館
読了日:6月14日 著者:御厨さと美
破道の門スペシャル 小樽港死闘編 (Gコミックス)
読了日:6月14日 著者:東元俊也
新宿セブン (1) (ニチブンコミックス)の感想
「カブキの不動」の流れを汲む、新宿を舞台にした質屋の話。
読了日:6月14日 著者:観月昴(作)奥道則(画)
おとなのIT法律事件簿 (Next Publishing)の感想
平易な語り口で、身近な事例を中心にわかりやすく解説されている。これだけでも興味深く読めるが、「元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術」と併せればより理解しやすい。しかしこの本はオンデマンドか電子書籍しかないらしく、思ったほど読まれていないようでもったいない気がする。
読了日:6月10日 著者:蒲俊郎
元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]の感想
ずっと法律・法学に苦手意識を持っていたが、少なくとも対峙することに抵抗はなくなった。非常に読みやすくわかりやすい。
読了日:6月8日 著者:吉田利宏
ドラッカーの黒字戦略の感想
何年ぶりかに、いわゆるビジネス書的なものを読んだ気がする。ドラッカーに興味はあったが、原典に近いものを読みたいと思うほどでもなかったのでちょうど良い感じだった。
読了日:6月8日 著者:藤屋伸二
駆け出し社会保険労務士さんのための実務の学校の感想
資格者ではないが、役に立ちそうな部分もあったので。しかし業務上のポイントや営業に関する内容が多く、やはり資格者で最低限の業務を経験していて且つ決定権のある方に向けたものと言えるだろう。
読了日:6月6日 著者:小岩広宣,下田直人,深石圭介,松山純子,安中繁,岩戸左紀,日比野大輔,三浦修
ニンジャスレイヤー (4) ~アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ~ (カドカワコミックス・エース)の感想
ヤクザ天狗=サン
読了日:6月1日 著者:
読書メーター
2015年6月3日水曜日
読書メーター2015年5月まとめ
2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2649ページ
ナイス数:1ナイス
天網炎上カグツチ 3 (ガガガ文庫)の感想
いわば懐古厨である自分が、いまだに現在のネットにへばりついていられるのは何故なのだろうか、と思ったことが何度かある。ずっと答えは得られなくてもいいのかもしれない。
読了日:5月31日 著者:砂義出雲
天網炎上カグツチ2 (ガガガ文庫)の感想
承認共産国家
読了日:5月31日 著者:砂義出雲
天網炎上カグツチ (ガガガ文庫)の感想
美少女任侠スージー・モーン
読了日:5月31日 著者:砂義出雲
ヤマアラシ スロプロの真実編 (ドンキーコミックス)の感想
一度パチプやスロプに身をやつしてしまうと、生活スタイルや思考・言動が最適化されてしまい、抜け出せなくなってしまう。そんな姿がリアルに表現されている。続きを読めないのが惜しい。
読了日:5月30日 著者:宮塚タケシ,鶴岡法斎
アサシン ichiyo(2) (ヒーローズコミックス)
読了日:5月30日 著者:細野不二彦,信濃川日出雄
NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影の感想
番組は見たことあったけど、あらためて読んでも面白かった。 https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011034655SA000/
読了日:5月24日 著者:春日真人
酒場歳時記 (生活人新書)の感想
大衆酒場やその店主・常連客について書かれた、味わい深い内容。 升酒は酩酊の旅の一里塚 嬉しくもあり身に覚えなし 方々で酒の話を拝見し、本まで読むも俺だけ素面。 本の作者がはい人ならば 俺は手習い本歌取り
読了日:5月24日 著者:吉田類
ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)
読了日:5月24日 著者:山崎元,水瀬ケンイチ
勝つ投資 負けない投資
読了日:5月24日 著者:片山晃(五月),小松原周
最強確率論-「絶対無敗」の法則 (学研新書)の感想
ボーダー理論の提唱者によるギャンブルと数字の話。しかしながら、例えば麻雀は近年飛躍的に進化している統計的手法に触れられていないなど、各論は例示が古かったり数字に関する話題が少ない。むしろこのタイトルでありながら、数字が生きるのはルールが保障されていることが前提であり、アナログなスキルやソーシャルエンジニアリングが重要ということの復習に近い。
読了日:5月24日 著者:石橋達也
「謎」の進学校 麻布の教え (集英社新書)の感想
中高一貫の進学校の中でも毛色が違う麻布について、生徒・教員・職員・OB等様々な関係者への取材から実態を探る。社会の変化からは、自由で自主的な人間を育む麻布ですら逃れられないという面も見て取れる。
読了日:5月24日 著者:神田憲行
読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2649ページ
ナイス数:1ナイス
天網炎上カグツチ 3 (ガガガ文庫)の感想
いわば懐古厨である自分が、いまだに現在のネットにへばりついていられるのは何故なのだろうか、と思ったことが何度かある。ずっと答えは得られなくてもいいのかもしれない。
読了日:5月31日 著者:砂義出雲
天網炎上カグツチ2 (ガガガ文庫)の感想
承認共産国家
読了日:5月31日 著者:砂義出雲
天網炎上カグツチ (ガガガ文庫)の感想
美少女任侠スージー・モーン
読了日:5月31日 著者:砂義出雲
ヤマアラシ スロプロの真実編 (ドンキーコミックス)の感想
一度パチプやスロプに身をやつしてしまうと、生活スタイルや思考・言動が最適化されてしまい、抜け出せなくなってしまう。そんな姿がリアルに表現されている。続きを読めないのが惜しい。
読了日:5月30日 著者:宮塚タケシ,鶴岡法斎
アサシン ichiyo(2) (ヒーローズコミックス)
読了日:5月30日 著者:細野不二彦,信濃川日出雄
NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影の感想
番組は見たことあったけど、あらためて読んでも面白かった。 https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011034655SA000/
読了日:5月24日 著者:春日真人
酒場歳時記 (生活人新書)の感想
大衆酒場やその店主・常連客について書かれた、味わい深い内容。 升酒は酩酊の旅の一里塚 嬉しくもあり身に覚えなし 方々で酒の話を拝見し、本まで読むも俺だけ素面。 本の作者がはい人ならば 俺は手習い本歌取り
読了日:5月24日 著者:吉田類
ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)
読了日:5月24日 著者:山崎元,水瀬ケンイチ
勝つ投資 負けない投資
読了日:5月24日 著者:片山晃(五月),小松原周
最強確率論-「絶対無敗」の法則 (学研新書)の感想
ボーダー理論の提唱者によるギャンブルと数字の話。しかしながら、例えば麻雀は近年飛躍的に進化している統計的手法に触れられていないなど、各論は例示が古かったり数字に関する話題が少ない。むしろこのタイトルでありながら、数字が生きるのはルールが保障されていることが前提であり、アナログなスキルやソーシャルエンジニアリングが重要ということの復習に近い。
読了日:5月24日 著者:石橋達也
「謎」の進学校 麻布の教え (集英社新書)の感想
中高一貫の進学校の中でも毛色が違う麻布について、生徒・教員・職員・OB等様々な関係者への取材から実態を探る。社会の変化からは、自由で自主的な人間を育む麻布ですら逃れられないという面も見て取れる。
読了日:5月24日 著者:神田憲行
読書メーター
2015年1月5日月曜日
【ネタバレ】プレイヤーの妄想を最大限認めるゲーム、セカンドノベル
さて。
セカンドノベルは開始から数日でゲーム自体はクリアし、ゲームの感想や考察をしばらく漁った。
その経緯で、ある程度の真相は自分の中で固まった。
例えば、彩野は直哉を好きだったが、雪乃との物語通りに演じようとして一連の不幸が起きた、とか。
しかしながら、イマイチ締まらない状況が続いていた。
この状況証拠から成る真相を、真相としてよいのだろうか、という葛藤。
そこで、ゲームの作者である深沢豊氏に立ち返ってみる。
彼の属するチームの名前が「テクスト。」であり、御自身の発言からもテクスト論を念頭に置いていることがうかがわれる。
テクスト論
つまり、これまで深沢氏のゲームがずっとそうであったように、このゲームもプレイヤーの好きに解釈して良い、ということでもある。
(論文などではなく、エンタメとしてのゲームなら、このくらい乱暴な解釈も許されるだろう)
以上をふまえ、ハッピーエンド厨である自分が出した結論は、あのエンドカードこそが真実である、ということだ。
あの物語自体は、学園祭の出し物として実在の人物をモデルに書かれたものであり、誰も死んでいないし、誰も不幸になっていない、という。
自分がそうであって欲しいと願った、だからこの物語はハッピーエンドなんだ。
誰が何と言おうと、自分の中ではそれがこのゲームについての答え、である。
セカンドノベルは開始から数日でゲーム自体はクリアし、ゲームの感想や考察をしばらく漁った。
その経緯で、ある程度の真相は自分の中で固まった。
例えば、彩野は直哉を好きだったが、雪乃との物語通りに演じようとして一連の不幸が起きた、とか。
しかしながら、イマイチ締まらない状況が続いていた。
この状況証拠から成る真相を、真相としてよいのだろうか、という葛藤。
そこで、ゲームの作者である深沢豊氏に立ち返ってみる。
彼の属するチームの名前が「テクスト。」であり、御自身の発言からもテクスト論を念頭に置いていることがうかがわれる。
テクスト論
文章を作者の意図に支配されたものと見るのではなく、あくまでも文章それ自体として読むべきだとする思想のことをいう。文章はいったん書かれれば、作者自身との連関を断たれた自律的なもの(テクスト)となり、多様な読まれ方を許すようになる。これは悪いことではなく積極的な意味をもつのであり、文章を読む際に、常にそれを支配しているであろう「作者の意図」を想定し、それを言い当てようとするほうが不自然であるとする。
つまり、これまで深沢氏のゲームがずっとそうであったように、このゲームもプレイヤーの好きに解釈して良い、ということでもある。
(論文などではなく、エンタメとしてのゲームなら、このくらい乱暴な解釈も許されるだろう)
以上をふまえ、ハッピーエンド厨である自分が出した結論は、あのエンドカードこそが真実である、ということだ。
あの物語自体は、学園祭の出し物として実在の人物をモデルに書かれたものであり、誰も死んでいないし、誰も不幸になっていない、という。
自分がそうであって欲しいと願った、だからこの物語はハッピーエンドなんだ。
誰が何と言おうと、自分の中ではそれがこのゲームについての答え、である。
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